【留学と私】その28「モリンホール(3)」

さて、こうして張さんとのモリンホール(馬頭琴)レッスンが始まりました。
モリンホール演奏者という私の一面はここから始まった訳ですが、
「私が人様の前で楽器を、しかも仕事として演奏する」
などとは、当時の私には到底想像もつきませんでした。
 
だって、楽器なんて実質的に小学校のリコーダー以来ですし、
また中学・高校時代は赤点を取りそうになったくらい
勉強としての音楽がダメダメな人間だったんですよ!!
 
もちろん、五線譜を見ればアレルギーが出ました(笑)
(もっとも、これは実は今も同じなのですが、最近なるべく
五線譜を見るようにしていて、少しずつ改善してきています)
 
そんな人間が、まだまだ未熟とはいえ演奏の仕事もしているんです。
ちょっとあり得ないでしよ!?
昔を知っている方も驚くでしょうが、誰よりも驚いているのは
当の本人である私です(^_^)
 
そして当然の事ですが、その基礎を築いてくれたのが
他ならぬ張さんである訳です。
必要以上に形式を大切にする(形式に囚われている)中国において、
張さんは「型にはまらないレッスン」をしてくれました。
例えば、モンゴル人学生がモリンホールを学ぶ際、
最初に練習する曲は「天上の風」というモンゴル民謡であることが
一般的のようですが、
張さんは生徒が私という日本人であることを考慮し、
日本人ならみんなおなじみの「四季の歌」を選んでくれたんです。
メロディを知っている曲なので、そちらに気を取られることがなく、
他に注意すべき点に意識を集中しやすくなるんですね。
 
当時はただ
「内モンゴルでも『四季の歌』が知られてるんだー」
くらいにしか思いませんでしたが、
今となっては張さんの気遣いに感謝感謝、ですね。
 
こうして、語学漬けの留学生活に「モリンホール」が仲間入りを果たしたのでした。
 
張さんについては、機会があればまた改めてご紹介したいと思います!

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