【留学と私】留学前(14)

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話は前後しますが、ここで
「内モンゴルそのもの」について説明しておきたいと思います。
前回「モンゴル人と中国語で話をした」と書きましたが、
なぜモンゴル人なのに中国語?
と疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
この点も含め、内モンゴルの現状についてお話ししようと思います。
 
まず「留学前(その3)」でも書いたように、
内モンゴルは万里の長城の北に位置し、
古代中国が「夷狄(北狄)の地」と見なしていた場所ですが、
様々な経緯を経て現在は中国領となっています。
(この点についての詳細は割愛します)
 
そして現在、人口の割合は漢民族(狭義の中国人)が80%以上で、
残りがモンゴル人を主とした、いわゆる「少数民族」で構成されています。
「内モンゴル」という名前からは想像出来ないことだと思います。
 
上記のような理由から、地理的にはモンゴル高原であるにもかかわらず
モンゴル人であっても中国語が話せないと生活が難しい状態です。
モンゴル人の人口が相対的に多い田舎の状況はまだ良いですが、
大都市では中国語が必須のスキルとなっています。
 
また、進学や就職によって内モンゴルから出るという状況も当然あります。
そうなるとモンゴル語が一切通じなくなる訳で、ここまで含めれば
文字通り「中国語が話せないと生活できない」のが現状なんです。
もちろんこれは、モンゴル人だけでなくウイグル人、チベット人など
母語を失っていない少数民族には共通する現象です。
 
なお、内モンゴルのテレビやラジオの放送は
モンゴル語放送と中国語放送があり、田舎に住んでいても
中国語に触れる機会は多く、また小学校から中国語を勉強するので
個人差はもちろんあるものの大雑把に言ってしまえば
「内モンゴルのモンゴル人はモンゴル語と中国語のバイリンガル、
 またはそれに近い語学スキルを持つ」
と言う事ができます。

今まで出てきたがおたなさん、サルナーちゃん、
また今後出てくるであろうモンゴル人が中国語も話せるのは、
このような背景があるからなのです。
 
なお
「内モンゴルのモンゴル人はモンゴル語と中国語のバイリンガル、
 またはそれに近い語学スキルを持つ」
と言いましたが、実はそれがどんどんそうではなくなって来ています
続きは次回で。

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