【南京農業大学副教授のワンポイント中国語】離合詞の注意点

ある程度中国語を勉強されている方であれば
「離合詞」という言葉を聞いたことはあると思います。

しかし、実際に離合詞を正しく理解し、使いこなせている方は非常に少ないのが現実です。

まず離合詞とは、簡単に言うと
「二文字からなる動詞で、それ自体1つの動詞であるように見えて
 実は『1文字の動詞+1文字の目的語』という構造をしているもの」
です。

そして、離合詞の注意点は3つあります。

ひとつは、動詞の重ね型をつくるときです。
例えば「本を読む」は「看书」で、これの重ね型は「看看书」となります。
「看书看书」としない理由は、重ねるのはあくまで動詞だけだからです。

実は離合詞の理屈も全く同じなのですが、
「離合詞は実は『1文字の動詞+1文字の目的語』という形をしている」
という事を知らないと、2文字で1つの動詞と勘違いしてしまい、
「学习学习」と同様の重ね型を作ってしまうのです。

という訳で、「散步」のうち動詞はあくまで「散」1文字なので、
この文字のみ重ねて正しくは「散散步」となります。
同様に「聊天」も重ね型は「聊聊天」です。

2つ目は「中国語の動詞は目的語をひとつしか取れない(※)」という点と関係があります。
上記で触れたとおり、離合詞はそれ自体が目的語を伴っているので、
「散步公园」のように離合詞の後に更に目的語を置くのは間違いとなります。

では、浮いている目的語はどう処理するか?
これについては
1.離合詞の動詞と目的語の間に挟む
2.前置詞など別の単語を用いて動詞の前に出す
という2つの方法があります(どれを使うかは単語によって決まっています)。

以下、間違えやすい例を列挙します(カッコの外が間違い、カッコの中が正解)。

生气我(生我的气)
结婚你(跟你结婚)
留学中国(在中国留学)
散步公园(在公园散步)
毕业大学(从大学毕业)
见面你(见你的面, 和你见面)
帮忙他(帮他的忙)
出差上海(去上海出差)

(※)「给」「教」「告诉」「收」「找」など一部の動詞は目的語を2つ取る事ができます。

3点目は「動詞と目的語の間に入る成分は離合詞の場合も全く同じ」という事です。
例えば「1時間テレビを見る」は「看一个小时电视」で、動詞「看」と目的語「电视」の間に成分が入ります。
これと全く同じ理屈で、「1年留学する」は「留一年学」です。

他に、過去の経験を表す「过」も動詞と目的語の間です(例:去过美国)。
なので「会った事がある」は「见过面」となります。

以上を簡単にまとめると、離合詞で間違いが多い理由は
『離合詞』という専門用語があるが故に『何か特別なもの』と思ってしまうから」
ではないか?と思います。
しかし実際は全く逆で、離合詞も「吃饭」「看书」などと全く同じ構造です。
この点を押さえられるだけでも、間違いをかなり減らせるのではないでしょうか?

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コメント

日中禾木私塾 #-

始めまして!!

離合詞の説明。
詳しくてとてもわかりやすいですね!!
離合詞は慣れていかないと使えないですからね。
自分も文法や文化について、記事を書いているので、いっしょに頑張りましょう!!以後、よろしくお願いします。

2013年10月28日(月) 19時31分 | URL | 編集

たなっく #-

コメントありがとうございます

コメントありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします!

2013年10月28日(月) 21時29分 | URL | 編集


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