モリンホール紹介

モリンホール(馬頭琴)は、モンゴルを代表する伝統楽器です。
馬の尾を束ねて作られた弓で弦をこすって音を出します。
弦は、耐久性や湿気などの関係でナイロン弦が主流ですが、本場モンゴルでは今も馬の尾を使う演奏家も多くいます。

モリンホールは「モリ(馬)」「ン(の)」「ホール(琴)」、つまり「馬の琴」という意味で、
「馬頭琴」という漢字の名前がつけられたのは明治時代、
実は日本人女性によって命名されたと言われています。

日本人は、小学校2年生の国語の授業でモリンホールが生まれた伝説に関する物語
スーホの白い馬」を勉強しており、実は日本人になじみの深い楽器なのです。
ちなみに本場モンゴルでは、いくつかモリンホール誕生伝説はあるものの
「スーホの白い馬」は実はほとんど知られておらず、
来日して初めて物語の存在を知った演奏家が後に「スーホの白い馬」という曲を作ったくらいです。

13世紀、英雄チンギス・ハーンが興したモンゴル帝国は遠くヨーロッパまで広がりました。
その時に当時のモリンホールがヨーロッパに伝わり、
それが独自の発展を遂げて現在のバイオリン、チェロとなりました。
なので、モリンホールはよく「モンゴルのチェロ」と形容されますが、
実は逆で、モリンホールこそがバイオリン、チェロのお母さんなのです。

モリンホールが芸術品としての地位を確立したのは実はほんの数十年程度であり、
何千年も続いた遊牧生活においては生活必需品でありました。
仔に乳を取らせない家畜にモリンホールの演奏を聞かせると、
母親は涙を流して仔に乳を取らせるようになるのです。

その歴史の長さから、モリンホール音楽は2009年9月に
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界無形文化遺産に登録もされました。

モンゴルの楽器でありながら、クラシックや日本の曲も味を損ねることなく演奏可能です。
特に哀愁漂う素朴な音によって奏でられる日本の民謡は、
寂しくも懐かしい、古きよき時代へと日本人をいざないます。


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