【南京農業大学副教授のワンポイント中国語】春节

皆さんご存知の通り、今日・1月31日は旧正月「春节」です。

旧正月の帰省ラッシュ「春运」は、延べ数億人もの人が大移動する現象で、
日本でも報道されるほどお馴染みのニュースです。

中国人は、日本人以上に故郷を大切にします。
実家で新年を迎えるためなら、すし詰めの長距離列車に40時間立ちっぱなしで帰郷することもいといません
(余談ですが、学生時代からこんな苦労をしている彼ら中国人が本気になったら、
 日本なんでひとたまりもないだろうと思っています)。

日本の紅白歌合戦に相当する番組もあります。「春节晚会」という番組で、
「日本の紅白とゆく年来る年を足して2で割ってつまらなくした感じ(笑)」
と説明する人がいました。
「春节晚会」を見ながら一家だんらん、新年を迎えるというのが中国のスタイルです。

「春节」は「一年のうち最も寒い時期の新月の日」です(正確な定義ではないかもしれませんが)。
旧正月は、太陽暦で言う毎年1月下旬~2月上旬の間にありますが、
ちょうどこの時期が1年で最も寒い時期になります。
なので、太陽暦を採用している日本では、お正月を過ぎてからしばらくの間
「暦の上ではもう春なのに、全然暖かくならないねぇ」
なんていう会話が聞かれる事がありますが、
もともと太陰暦のお正月(1月下旬~2月上旬)だったものを
無理やり太陽暦に当てはめてしまったのだから、暖かくなくて当然なのです。

もっとも、明治維新で欧米の文化を吸収し始める以前の日本人は
太陰暦に従ってお正月を祝っていたようです。
つまり昔の人たちはお正月を迎えるときに
「これから暖かくなっていくぞー!」
という期待があった(?)という訳ですね。

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【南京農業大学副教授のワンポイント中国語】「两」と「二」

「两」と「二」は両方とも2という意味ですが、使い方が異なります。

「两」は「数量が2」であることを表すのに対して、「二」は「順番が2」、つまり二番目であることを表します。

なので、日本語で「2日」という場合、
「日本から中国まで船で2日かかる」と言いたい場合は「1日がふたつ」という考えで「两天」、「今日は2日です」という場合は「二番目の日」ということで「二号」を使います。
(ちなみに「天」は「~日間」、「号」は「~番目の日」という意味なので「两号」,「二天」という組み合わせはありません)

また、電話番号や部屋番号など数字を1文字ずつ読む場合も、数量とは無関係なので「二」と読みます。

もちろん例外もあります。
まず、二桁以上の数で十の位と一の位が2の時は、数量であっても「两」ではなく「二」を使います。
「12個」は「十两个」ではなく「十二个」、「20個」は「二十个」であって「两十个」とはなりません。
もちろん、量詞が「个」でなくても同様です。

他に、量詞が「50g」という意味の「两」である場合、100gは「50gがふたつ」なのですが「两两」ではなく「二两」になります。

ここで
『2時』は2番目の時間だから『二点』じゃないの?
という疑問が湧く方もいらっしゃると思います。

実は、これには次のような物語があります。

昔は、鐘をついて時を知らせていました。
1時なら1回、3時なら3回といった具合です。
で、2時は2回つく、つまり「2つの鐘」という訳で、現代中国語ではこの名残で「两点」と言うのです。

ちなみに「~時ちょうど」を意味する「钟」も日本語の字は「鐘」で、例えば「五時ちょうど」を「五点钟」というのもこの名残です。

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【南京農業大学副教授のワンポイント中国語】発音によって意味が変わる文字

「好」という字は「好き」という意味ではなく「良い」という意味です。
ということは、中国語を始めたばかりの方にもおなじみです。
が、これは「hao3」と読んだ場合の話で、
「好」という文字には「hao4」という読み方もあります。
そして、こちらで読んだ場合、意味は日本語と同じく「好き」になります。

実は、このような現象はたくさんの漢字に当てはまります。
全て挙げることは到底できませんが、ここではよく使われる例をいくつか挙げてみます。

【数】「shu3」:「数える」という動詞。「shu4」:「かず」という名詞。

【教】「jiao1」:「教える」という動詞。「jiao4」:名詞。

【乐】「yue4」:音楽に関連する場合。例:音乐、乐理。
   「le4」:「楽しい」という意味合いで使われる場合。例:快乐、乐趣

【中】「zhong1」:なか。「zhong4」:当たる。例:中毒、中奖

【重】「zhong4」:重い。「chong2」:重なる。例:重复

【长】「chang2」:長い。「zhang3」:①おさ。トップ。例:家长,长辈。②育つ。例:长大

【都】「dou1」:全て・みんな。「du1」:みやこ。例:成都,都市

【为】「wei2」:「~になる」。「wei4」:目的を表す。例:「为了」「为什么」

【干】「gan1」:乾燥している。「gan4」:~する。

【发】「fa1」:日本語の「発」。「fa4」:日本語の「髪」。

【假】「jia4」:休み。例:假期,请假。「jia3」:うそ、にせもの。例:真假、假发(かつら)

【空】「kong1」:そら。例:天空。「kong4」:から。例:空闲

【了】「le」:動作の完了・または新状況の発生を表す。「liao3」:可能を表す。補語で使われる事が多い。

【任】通常は「ren4」。人名(苗字)の場合のみ「ren2」となる。

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【お礼】1月18日(土)勉強会

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27日の勉強会、参加者を引き続き大募集中です!!
詳細はこちらをクリックしてご覧下さい!
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18日の勉強会も、無事に終了しました。
ご参加人数こそ少なかったものの、逆にお一人当たりにかけられる時間を多く取る事ができ(特に発音勉強会)、「たいへん勉強になった」というありがたいお言葉をいただくことができました。

本日の勉強会の際に、初参加の方からいただいたアンケート結果です。

・「在」と「有」は、なんとなく使っていたので、明確な定義がわかってすっきりした。
・今までいい加減に覚えてしまっていた声調などを再確認することができました。
・いつも感覚的に使っていることを理論的に学べて良かったです。

3名の方から、上記のような感想をいただきました。
ネイティブが母国語を教えるのは難しい」「同じ日本人だからこそ、わかりやすく伝える事ができる」という、日頃私が強調していることそのものです。
日本人講師であることのメリットを体感できたようで、良かったです。


・聞き取りが難しい。うまく聞き取るコツが知りたい。
・正確な発音の仕方が知りたい。中国の友人からは発音の指摘が多いです。

発音と聞き取りは表裏一体の関係みたいな部分があります。
听力(リスニング)は多くの日本人が苦手とするところで、「何度も何度もしっかり聞き込む」これが大原則ではあります。
ただ、「ご自身の発音が上達すると听力が上がる」という現象もあります。
発音の特徴をしっかり把握できるようになり、聞く際もただ漠然と聞くだけでなく「今の発音、あの特徴があったから○○という発音なのでは」と推測がつくようになり、結果的に正確に聞けるようになるのです。
これは、私の個人レッスンの生徒さんがおっしゃっていた事です。

そして「正確な発音の仕方」は、(本日も含め)日頃勉強会で私が解説しています。ただ、理屈ではわかっても、それをすぐに体現できる訳ではありません。無意識にできるようになるまではそれなりの時間と練習が必要になります。
ただ、私の勉強会や個人レッスンでは、基礎を重視し、また効率的な発音練習ができる場を提供していますので、ご都合を合わせて積極的にご参加いただきたいと思います!

次回・27日(月)の「料理名で発音&会話練習」は19:30スタートです。
上記のアンケート結果でも書きましたが、発音は「理屈がわかれば終わり」ではなく、むしろそこからがスタートです。
同じ発音を何回も何回も繰り返し練習することによってのみ定着するものですので、11日や本日お越し下さった方にもぜひお越しいただきたいと思います。

引き続き、27日の参加者を募集中です!
詳細はこちらをクリックしてご覧下さい!

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「たなっく中国語」のチラシが完成しました!
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「たなっく中国語レッスン」ご紹介
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【南京農業大学副教授のワンポイント中国語】「ウミガメ」と「昆布」

今回の【ワンポイント中国語】は、ちょっと趣向を変えて中国の時事ネタのご説明を。

海外留学し中国に帰国した人のことを中国語で
海龟族(hai3 gui1 zu2)」といいます。
正しくは「海归族」(日本語の漢字では「海帰族」)なのですが、
「海归」と「海龟」の発音が全く同じであることから
留学帰国組のことを「海龟族」と呼んでいます。かけ言葉ですね。

ただ「海龟族」はみんながみんな優秀か?というと、そうとは限りません。
先進国の進んだ技術や考え方をマスターしたものの、それが中国に必ず合うとは限らず、
また「海龟族」はプライドが高くて上司の指示を聞かなかったり
法外な給料を要求したりという傾向があったりで、
「海龟族」が敬遠されるという部分も存在するようです。

そして、帰国したものの職にありつけない「海龟族」たちは
「帰国後に就職を待っている」ということで
海待族」(hai3 dai4 zu2)と呼ばれるようになりました。
ちなみに「海待」は「海带」(昆布)とこれまた発音が全く同じであるため
海带族」となった、という訳です。

ちなみに「海龟」が外国産(?)であるのに対し、
土龟」(tu3 gui1)は海外経験こそないものの、国内で堅実に努力し、
また「海龟」のような高望みも無く上司の指示もよく聞く、ということで
国内では再評価され始めているそうです。

※これらの言葉は最近生まれたばかりという訳ではありません。
 数年前に初めて聞いたときには「海龟族」ではなく「海龟派」(hai3 gui1 pai4)
 という言い方がされていましたが、
 最近は「海龟族」という表現を目にするようになったので合わせておきました。

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【お礼】1月11日(土)勉強会

新年第1回の勉強会、大好評でした。
2コマに渡って授業をし、のべ20人もの方にご参加いただきました。
ありがとうございました!


本日の勉強会に初参加の方からいただいたアンケートをご紹介します。


・日本語で補語についての説明が聞けて前より理解できました。
・「なんとなく」でわかっていた事が日本語で理解する事ができおもしろかったです。

「日本人が」「日本語で」説明することに大きな意味があると思います。
地味ではありますが初めにしっかりとした基礎知識を身につけると、その後の勉強が効率的になります。


・日本人スタッフでわかりやすく教えてもらい、少し理解できました。
 また次回参加して、自分のものにしたいと思います。

ありがとうございます!
「完全に」ではなく「少し理解できた」、これは大きなことだと思います。
いくら「かゆい所に手の届く説明」ができても、やはりそこは外国語、すぐ自分のモノにするのは難しいです(もちろん、私の教え方にも改善の余地はありますが)。
全く同じ説明でも、初めて聞いたときと2回目、3回目の説明では理解度が違ってきます。なので、同じ内容の勉強会でも復習・再確認という意味でご参加されるのが良いと思います。


次回は18日(土)の午後になります。
本日お越しになれなかったかたはもちろん、お越し下さった方でも「今日で終わり」でなく、続けてお越し下されば、と思います。

という訳で、18日・27日とも参加者を引き続き大募集中です!!
詳細はこちらをクリックしてご覧下さい!

「たなっく中国語」のチラシができました!

「たなっく中国語」の紹介チラシが完成しました!

配布は自由ですので、中国語に興味をお持ちのお友達にどんどん転送してあげてください!!

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【南京農業大学副教授のワンポイント中国語】「为什么」と「怎么」

「为什么」と「怎么」は似たような使い方をする場合があり、
使い分けに困る事があります。

今回は、その使い分けのポイントについて説明したいと思います。

まず「为什么」は目的を尋ねるのに対し、
「怎么」は手段を尋ねる、という違いがあります。

1.他为什么不告诉我?(彼はなぜ私に話してくれないのか。彼が話をしない理由を尋ねている)
2.这个汉字怎么读?(この漢字はどう読むか。読む際の手段、つまり読み方を尋ねている)


上記は両者の意味が明らかに違っているのでわかりやすいですが、
共に理由を尋ねる用法もあります。この場合はニュアンスの違いとなります。
日本人が「为什么」と「怎么」の違いで戸惑うのはこの点です。

「为什么」は客観的・冷静に質問をしているニュアンスがあります。
「正常な現象に対する疑問」とも言えるかもしれません。
それに対し「怎么」は不思議そうに質問している感じが出ます。
普通でないことに対して「なんで?」と思うあの感じです。

3.天空为什么是蓝色的?
4.那片天空怎么是红色的?

文3は「空はなぜ青いんだろう?」という意味です。
空が青いのは正常なことであり、それについての疑問なので
客観的・冷静に「为什么」を使って疑問に思っています。

それに対し文4は「あそこの空はなんで赤いの?」という意味です。
空が赤いのはちょっと異常なので「なんで!?」と不思議に思っている文です。

その他、「为什么」は以下のように詰問の語気を伴うこともあります。

5.你为什么不说话?

文5は、母親に叱られている子が何も言わないことを責めているような場合に
言いそうなセリフですね。

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【南京農業大学副教授のワンポイント中国語】中国語の外来語について

明けましておめでとうございます。
いつもブログをご覧下さりありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!

新年最初の【ワンポイント中国語】は「外来語」です!

日本語は、一般的に外来語はカタカナで表す事ができますが、
漢字しかない中国語の場合、そうは行きません。

中国語の場合、外来語は大きく分けて4パターンあります。
まず1つめが「音訳」、つまり外来語の音に近い発音を持つ漢字を当てる方法です。
日本語で言えば「夜露死苦(よろしく)」「五九六三(ご苦労さん)」の類です(これらは外来語ではありませんが)。
中国語だと
「咖啡(コーヒー)」「卡(カード)」「巧克力(チョコレート)」「沙发(ソファー)」
などや地名・人名がこのパターンに相当しますが、これでさえ
「冰岛(アイスランド)」などのように意訳されることもあります。

2つ目のパターンが「意訳」です。中国語においては、このパターンが圧倒的に多いです。
「平板电脑(タブレット)」「互联网(インターネット)」、
「小提琴(バイオリン)」「钢琴(ピアノ)」、
「热狗(ホットドッグ)」、「牛仔裤(ジーンズ)」、「电影(映画)」
など多岐にわたります。

あと明治時代の日本で生まれた「法律」「経済」「哲学」といった単語が
後に中国に「輸出」された、という変則的な?例もあります。

3つ目が「音訳と意訳の複合形」、つまり
「単語が音訳部分と意訳部分で構成されている」というパターンです。
「星巴克(スタバ)」は「スター」の部分が意訳、「バックス」が音訳。
「新西兰(ニュージーランド)」は「ニュー」が意訳、「ジーランド」が音訳。
「咖啡厅(コーヒーショップ)」は「コーヒー」が音訳、「ショップ」の部分が意訳。

そして4パターン目が「種類を表す語尾がつくパターン」です。
「爵士乐(ジャズ)」「古典乐(クラシック)」などは、
爵士(音訳)、古典(意訳)という単語の後に、「音楽」を表す「乐」が付加されています。
同種の例として「网吧(ネットカフェ)」「酒吧(バー)」があります。


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