【時事中国語】未富先老(2)

前回ご紹介したように
「従来の『みんな等しく貧しく』という社会主義経済から脱却し、
豊かになるチャンスに恵まれた者からどんどん豊かになって行く」
これが先富論だと申しました。
 
ただ、これは実は第一段階で、第二段階が
先に豊かになった者が、まだ豊かになっていない者を引き上げる
という内容です。
ここまで実現して、鄧小平氏の先富論は初めて完成するのです。
 
第一段階については、かなり前から成果が出始めていますが、
第二段階については遅々として進展がありませんでした。
「豊かな者がますます豊かになり、貧しい者がより貧しくなる」
という貧富の格差が、特に都市と農村の間でどんどん拡大していきました。
 
そのため、改革開放世代が、第一段階がほぼ完成した現在においても余裕のある老後を送ることができず
老体に鞭打って働き続けざるを得ない状況です。
これが「未富先老」です。
 
ちなみに都市と農村の経済格差については、
前国家主席である胡錦濤政権時代から改善の兆しが見えています。
中国の田舎を旅行した際、現地の農家の方に話を伺ったことがあります。
その方いわく、胡錦濤政権よりも更に前、江沢民時代には「農業税」がありました。
しかし胡錦濤政権になって農業税の税率が下がり、撤廃され、
そして逆に補助金まで出るようになったということです。
 
ただ、それでも都市と農村の格差の拡大や社会保障制度の未整備など問題は山積しています。
逆に高齢者向けサービスに対する需要は有增无减(増えることはあっても減ることはない)ということであり、
この分野でビジネスが伸びていくことは間違いないと言われています。

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【時事中国語】未富先老(1)

未富先老」という言葉があります。
直訳すれば「未だ富まず先に老いる」、少しわかりやすく言えば
まだ豊かになっていないのに高齢化が始まる
とでもなるでしょうか。
 
この言葉は鄧小平(邓小平 Deng4 Xiao3 ping2)氏と関係があります。
氏は、文化大革命の影響で瀕死の状態であった中国経済の立て直しを図り、
現代中国の驚異的な発展の基礎を築き上げ、
改革開放の総設計士
とまで評されるほどの人物です。
 
鄧小平と言えば「先富論」があまりにも有名です。
中国が「社会主義市場経済」への道を進む(改革開放)に当たり
「才覚があり、ビジネスチャンスをつかんだ者から先に豊かになって行こう」
というのが先富論で、
「不管黑猫白猫,抓住耗子就是好猫」
黒猫か白猫かに関係なく、ネズミを捕まえるのが良い猫だ
というセリフも有名です。
 
実は先富論には続きがあり、その部分が今回のテーマである「未富先老」と大きく関連しています。
その関連は次回で。

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【時事中国語】プリペイドカード詐欺とLINE遮断(2)

プリペイドカード詐欺と中国国内からLINEアクセスが出来なくなったのが同時期であることについて
「どうやら理由がありそう」とご紹介したのが前回。
今回は、私が入手したその「理由」についてご紹介します!
 
まず、LINEでプリペイドカード詐欺のメッセージを受信した時に
相手を撃退できるキーワードについて聞いたことがあるでしょうか?
 
それは「天安門事件」です(笑)
 
ご存知ない方のために説明すると、天安門事件とは、1989年6月4日未明に発生した、
民主化を要求する中国人民を人民解放軍が弾圧した事件で、
LINEトーク上でこの単語を相手に送ることで、それ以上のトークが続かなくなるのです。
 
そして「天安門事件」は、前回ご紹介したGFWにいの一番に引っかかる
「敏感词」(min3 gan3 ci2、NGワード)でもあります。
 
という訳で、中国でLINEアクセスができなくなった理由が
日本人のLINEユーザーが乗っ取り犯を撃退するために
『天安門事件』というNGワードを使用するようになったため

というのです(笑)
 
私は、この理由を知った瞬間に爆笑してしまいました。
あくまでこれは一説であり、本当の理由は誰にもわかりません。
ただ、多少なりとも中国を知っている者としては
中国なら充分あり得るよなぁ
深く納得してしまうところです(^_^;)
 
ともかく、インターネット詐欺事件の被害総額は増加の一途を辿っています。
我々一人一人がしっかりとした対策を採っていき、乗っ取られたり、
更には加害者にさせられたりする事のないよう充分注意しましょう!

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【時事中国語】プリペイドカード詐欺とLINE遮断(1)

最近は少し落ち着いてきたようですが、
少し前までLINE上でのプリペイドカード詐欺が社会問題になっていました。

ご存知ない方のために簡単に説明すると、
犯人が他のLINEユーザーのアカウントを乗っ取り、その本人のフリをして、
コンビニなどでプリペイドカードを買ってもらうようお願いするという手口です。
その不自然な日本語の特徴から、犯人は中国系であると推測されています。

一方、ちょうど時期を同じくしてGFW(*)によって
中国国内からLINEにアクセスできないという現象が発生しています。

この「時期の一致」は、果たして偶然なのか、それとも必然なのか?
結論から言うとどうやら「必然」らしいのですが、その理由にかなり笑ってしまいました。
という訳で、今回は時事中国「語」ではないのですが、
私が知ったその「理由」についてご紹介します!

(*)GFW:Great FireWallの略。
   中国当局にとって都合の悪い情報が掲載されているサイトへのアクセスを
   制限或いは不許可にするフィルタリングソフト。
   Great Wall(万里の長城)をもじり、
   firewall(不正アクセスからパソコンなどを守るソフト)と掛け合わせた名称。
   ちなみに、GFWを利用した検閲システムの中国語名は「金盾工程 jin1 dun4 gong1 cheng2」。

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【時事中国語】炒房团(2)

「炒房团」と言えば「温州商人」が有名です。
 
2000年前後の頃の浙江省・温州市は急激に経済成長していました。
そして、それこそ不動産が絶好調だった時に、その温州商人たちが不動産を大量に購入したものの、
バブルを恐れた中国政府が不動産投機を規制する法律を次々と打ち出してきました。

それが最近になってじわじわと効いてきて、冒頭で書いた通り不動産市況は不調が続き、
温州商人たちだけでなく不動産投機家たちが大打撃を受けているところです。
会社経営者の夜逃げや自殺も多発しているということです。
 
他に、数年前には「ニンニクを『炒める』」現象も見られました
(これは金融ではありませんが「投機」に当たると思うのでご紹介します)。
2009年前後だったと思いますが、ニンニクが不作だった年があり、
ニンニクの値上がりを見越した農家がこぞってニンニク生産に切り替えました。
 
その結果供給過剰を招き、逆にニンニク価格が暴落したということです。

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